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「なんの事?」
「ここでとぼける気か?社長の知り合いでここの地主のお孫さんを泣かすような事をしたな。キモいとかブサイク呼ばわりとかして。」
ここで奈津美は思い出した。
なんと、あの時奈津美が家を追い返した女の子は三宅一家が暮らす町内の地主の孫だ。
「いや、あの、これは……。」
「単身赴任先でも『もう来なくて良い』と言われたんだ。奈津美、何故麻友を苦しめた?麻友は俺達の子どもだ。」
「何が子どもよ。麻友は、邪魔な存在よ!奈津美は、女の子より男の子が欲しかっただけ。あんな可愛くない子はうちの子じゃないわ。奈津美はあなたと和ちゃんだけで良いわ。家は男に囲まれた家族の方が憧れていたのよ!麻友なんかいなくなればいいのよ!!」
奈津美が言いたいことを言っただけで開き直ったが、時がすでに遅く旦那に殴られた。
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