分かれ道その25:母親

15/15
前へ
/507ページ
次へ
それを見かねた祖父母は、和馬を養子縁組して育てる事となった。こうして奈津美は、旦那だけでなく和馬の親権を失ったショックで逃げる形で町から去った。 そして奈津美は、これに懲りて半年後再婚して麻友と和馬の時よりしっかりと子育てをする……はずだった。 数十年後、再婚相手との間に産まれた長女が婚約者を実家に連れた時に、ぶりっ子な性格が再発してしまい、とうとう長女の婚約者に色目を使い一線を越え寝取った。 それを知った長女は、再婚相手の旦那に泣きながら告げ口したことがキッカケとなり、二度の離婚した。 忍は旦那との間で新たな命を授かり、勇也と笑里の子育てを奮闘しながら家族円満で四人を成人するまで育児をした。 数十年後に勇也と笑里、双子の愛音(アイネ)と海斗(カイト)は、結婚披露宴で忍に大変感謝する手紙を読むと忍は涙を流した。そして、おばあちゃんになっても子ども達の子育てぶりを温かく見守った。
/507ページ

最初のコメントを投稿しよう!

57人が本棚に入れています
本棚に追加