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「笹木くんっお帰りなさい」
「ブホッ」
え、なに、何のどっきりっすか。
なんで、バイト終わったら彼女が家にいるんでしょう。
しかも俺の部屋。
しかも
「何してんの暁さん」
なんちゅー格好してるんだ。
思わず吹き出しちゃったではないか。
「え?え?」
いや、キョトンとされても困るんだけど……
「あの、ちょっと刺激が強いと言いますか……」
目のやり場に困ります。
なぜ彼シャツ。
しかも生足。
なぜか俺の眼鏡を掛けてるし、ツインテールだし。
誰の仕業だ。ーー・・・予想はつくが。
あいつらまた俺の(バカがつくほど)真面目な彼女をからかったに違いない。
「・・・ぅうー、ごめ、さぁ」
「あ、ちがう怒ってないから。驚いただけですっ
泣かないでください」
「ほんと、ですかぁ?」
「うん、とりあえず寒そうだから毛布でも被ってください」
「はい」
よし、とりあえず落ち着こう。
落ち着いて、話を聞こう。
まずは
「暁さんはなぜ俺ん家にいるんでしょう。」
今までも、合鍵は渡していても恥ずかしがってよばないと来なかったのに。
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