2月といえば。

2/6
63人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
「笹木くんっお帰りなさい」 「ブホッ」 え、なに、何のどっきりっすか。 なんで、バイト終わったら彼女が家にいるんでしょう。 しかも俺の部屋。 しかも 「何してんの暁さん」 なんちゅー格好してるんだ。 思わず吹き出しちゃったではないか。 「え?え?」 いや、キョトンとされても困るんだけど…… 「あの、ちょっと刺激が強いと言いますか……」 目のやり場に困ります。 なぜ彼シャツ。 しかも生足。 なぜか俺の眼鏡を掛けてるし、ツインテールだし。 誰の仕業だ。ーー・・・予想はつくが。 あいつらまた俺の(バカがつくほど)真面目な彼女をからかったに違いない。 「・・・ぅうー、ごめ、さぁ」 「あ、ちがう怒ってないから。驚いただけですっ 泣かないでください」 「ほんと、ですかぁ?」 「うん、とりあえず寒そうだから毛布でも被ってください」 「はい」 よし、とりあえず落ち着こう。 落ち着いて、話を聞こう。 まずは 「暁さんはなぜ俺ん家にいるんでしょう。」 今までも、合鍵は渡していても恥ずかしがってよばないと来なかったのに。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!