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ゴッチン
「いってっ」
「あぅ、ご、ごめんなさいっ」
「いや、俺もがちで寝ちゃったし。大丈夫?」
どうやら俺を膝にのせたまま寝てしまったらしい。
そんで体がどんどん傾いて俺の頭にぶつかったようだ。
「う、ん、大丈夫です」
不意に時計を見れば12時を回っていて
「暁さん」
「はい」
「バレンタインデーです」
「あ、はい。チョコあるです、けど、ふぁ」
「ん?」
「あの、足が、じんじんして」
「すいません」
「大丈夫です」
そうか、なら。
「ふぉ?」
腕を引っ張って、ベッドに引っ張りこむ。
「笹木くん?!」
「バレンタインデーですし。
もちろん俺は暁さんをいただいていいんですよね?」
「や、あの、チョコ用意してありますぅう」
「それもあとで食べますけど。
そんな誘う格好して嫌だなんて言わせません」
「ひにゃっ」
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