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「……しかし。誰だか分からなかったら勢力すら調べられないな…」
そう。目下の重要点は『何処の誰が』侵入したのか。
其を調べるためにも…
「仕方無い…おーい、イリス!」
「はい!」
“親衛隊”の構成員で、幼い時から知る友、イリスを呼んで。
「少し危険なお願いなんだけど、先程上がった報告、聞いてたよね?その侵入者を探して貰える?」
「はい。えっと…それは今ある勢力を全てで『聴いて』きた方が良いですか?それとも、可能性だけ持ってきて、スヴェートの記憶から該当者を起こしますか?」
「後者で行こうか。」
「わかりました。」
……あとは報告を待つだけ、か。
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