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イリスが戻ったのは其から四日後。
「クルク、大体の情報は此方に。」
そう言って入室してきたイリスの手には数枚の人相書き。
「ん、ありがとう。……じゃあスヴェート。この中に君と遭遇した侵入者は居る?」
傍らに待機していたスヴェートに其を渡し、暫く待つ。
ぱら…ぱら…と紙を捲る音が部屋に響く。
そんな静寂を挟んで。
「あっ…!」
スヴェートが小さく溢す。
そこには。
「ノーヴァ、暗殺部隊、リア」
そう書かれた人相書き。
「暗殺部隊…だって?」
一気に室内が緊張する。
「ちっ…今領内に居る幹部を全員集めろ。会議を始める。」
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