486人が本棚に入れています
本棚に追加
XOXO
「あたし、バレンタインに告白する!!」
学校帰りのファーストフード店。
ポテトをつまみながら目の前で力説する未来を見て、思わず手に持っていたポテトを落っことしてしまう。
ポカンと空いた口。
きっとずごい間抜け顔。
だけどすぐに未来の言葉の意味を理解して。
「や、やっと決心ついたの!?」
前のめりになるあたしに、若干引き気味のようだけど。
そんなの気にしていられない。
拓也くんに告白する言ってたのに、なかなか踏み切れなかった未来。
何度も覚悟を決めたのに、そのたびにあたしがその機会を全部ダメにしてきた。
拓也くんだって未来のことが好きなくせに、やっぱりあたしのせいでうやむやにさせてしまったのだけれど。
なんとなく告白をすることができなくて、今の今まで来てしまったわけだ。
最初のコメントを投稿しよう!