第11章 ボディーガード②

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「だけど、本当に約束だぞ」 「はい?」 「おまえはプロのSPじゃねえんだ。絶対に無茶すんなよ」 たとえ――俺に何かあっても。 それでも 念を押したように言うから。 「だから、本当に危なかったら逃げるって言ってるじゃないですか」 僕はからかうように笑って 背中を向けて走り出す。 「それより早く用意して出ないと。その前に東堂さんに殺されます」 そうでも言わなきゃ 連れて行って貰えない。 分かってたから――。
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