第11章 ボディーガード②

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誰もはっきりと顔を見たわけじゃない。 会場のファンの間に混ざって 今この時も どこかで聞き耳を立てているかもしれない。 「狙いは俺だろ?言いたい事があるなら聞いてやるさ」 「またそんなこと言って」 マネージャーが咎めるも ヤケと言う風でもなかった。 「いや、受け止めるよ。殺したいならきっとそれなりの理由があるんだ」 肝が据わっているというか 「その為のファンミーティングだろ?」 ――負けず嫌い。
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