第11章 ボディーガード②

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「悠月さんってば……」 「もう知るか!勝手にしろ!」 東堂さんが匙を投げたその時。 イベント開始のブザーが鳴った。 「大丈夫。警備もしっかりしてるし、それに僕たちは男じゃないか」 「ココ……」 飄々と躍り出て 悠月さんの肩を抱いたのはココさんだった。 「女性ファンの1人や2人に手こずっていてどうする?」 「1人や2人じゃないよ」 ちらり――悪戯に愛理が幕を上げると バッカスの登場を待ち兼ねている 千人単位の女の子たちが一斉に黄色い声を上げた。
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