第11章 ボディーガード②
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僕はそれこそ 何年も何年も抱えてきた。 灰になるほど焦がれて。 何度も燃え尽きては再び火を灯し。 ずっと ずっと あの人のことだけ 想い続けてきたんだ――。 もどかしい思いが 汗になって飛び散った。 「おい、そろそろ出かけるぞ」 ちょうどマネージャーが 汗だくで稽古を終えた僕を呼ぶ。 「……はいっ」 僕は頭から水を被って熱を冷ました。
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