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「お邪魔します。」
狭い玄関で靴を揃え、秀臣はダイニングキッチンへ通じるドアを開けた。
ドアを開けて真っ先に目に入るのは、狭いこの部屋を圧迫する大きな冷蔵庫。
その正面に並ぶのは、間仕切りのないダイニングと寝室を隔てるために置かれた2人掛けのテーブル。
しかし、このテーブルは2人掛けではあるが、その用途は1人用。
ダイニング側に置かれた白いイームズチェアに座って食事をし、その対面に置いた赤いパントンチェアに掛け、私は日々執筆作業に励んでいた。
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