敷かれたレール

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「ピロロッ! ママ、オカエリ、オカエリッ!!」 部屋の照明を点けると、ピノが反応しお喋りを始める。 寝室の脇に吊り下げられたバードケージに近寄り、秀臣はニッコリと優しい笑みを浮かべた。 「へぇ~、可愛い。 飼い主の帰宅に反応するんだな。 こいつ、セキセイインコだろ?」 首を傾げ、ケージの前に立つ秀臣を見つめるピノ。 珍しい来客に、彼は少しだけ戸惑っているようだ。
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