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「……はい」
リビングでエアコンと向きあう彼を見つけると、思わせぶりな態度にケチをつけるべきか悩み、辺りを見渡す彼にエアコンのリモコンを手渡した。
「どうも」
笑顔の彼。さっきまで私の唇を貪っていたとは思えないくらいの爽やかさ。
「どう致しまして」
無表情の私。いらない期待をしてしまっただけに、受け答えがぶっきらぼうになるのは致し方ない。と思うが
「お風呂どうぞ」
それを笑いながら、慣れた手つきでコートを脱がせ、耳元で囁くのは
「……どうも」
いかがなものだろうか。
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