4 #2

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ーーーヨウジーーー 結局、オレとハルとタイ。3人の飲み会になっていた。 早速、ハルのためにミモザを作る。 せっかくだから、モエのハーフボトルを開けた。 ラベルを見たハルが、嬉しそうに笑う。 タイには面倒だから、ハルの残りのオレンジジュースを使ってスクリュードライバー。 ウォッカ多めで。 タイには携帯をカウンターに置かせた。 これで中川へ余計な報告はできなくなる。 ボウモアのロックグラスを掲げて、2人に向かって『お疲れさん。』 アンチョビの入ったサラダを食べながら、タイミングをうかがう。 ハルとタイは、“おいしいねー”なんて言いながら、お互いのグラスを交換して味見?している。 「ハルさん、これ、おしゃれっスねー。ニューヨークの超金持ちが飲んでそうな高級感。」 「マンハッタンの高層マンションとかのね。確かに、贅沢なカクテルだよね。」 「ハル、こっちはどう?」 次に用意したのは、キールロワイヤル。 「うーん。これはヨーロッパのご令嬢的高級感?って感じかなー。これもおいしいねー。」 さらに、ハルの目の前で、苺の入ったフルートグラスに、モエを注ぐ。 「きゃー、見ただけで酔いそう!綺麗だねー。」 よしよし、もうひと息だ。 「ハル、泡が消えないうちに飲んで。」 「あー、そうだねー。」 3つのグラスを目の前に置いて、かわるがわる飲んでいる。
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