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男が瞼にキスしながら、ゆっくり離れた。 急に自分の体が重くなった気がする。 脚を閉じて横を向く。 目は閉じたまま。 シャワーを浴びてから、窓を開けて、空気を換えよう。 このソファも拭かなくちゃ。 今何時だろう? 店に行きたいけど、少し恥ずかしいかな。 ヨウジさんには何をしていたかバレバレだろうし。 気配を感じて目を開けると、ティッシュの箱と見覚えのある箱を足元に無造作に落として、男が覆いかぶさってきた。 腿に触れるオトコの感触が熱くて硬い。 「まだヤルの?」 思わず、はすっぱな物言いになるあたし。 中川がおかしそうに笑う。 「まだヤル。」 あたしの胸を掴んで捏ねるように指を食い込ませる。 「春野は柔らかいな。」 「ここも柔らかい。」 容易くあたしの中にオトコを埋め込んでいく。 ぐぷり、と音がして、繋がったところから溢れ出るもの。 「何?」 「春野のカラダが気持ちいいって反応してるんだろ?」 「そんな言い方しないで。」 「だってそうだろ?ほら。」 指ですくって、あたしの目の前で舐めてみせる。 恥ずかしいのに、目を離せないでいるあたしの口元に、その指が差し出された。 男の目を見たまま、口を開けて舌を添わせると。 そのまま口内の粘膜を擦る指。 耳には、ぐじゅぐじゅという、ソコの音が届く。 熱を持った2人のカラダからの匂い。 初めて知った自分の味。 片脚を高々と持ち上げられ、新しいトコロを突かれて声を出しながら、もう何も考えられずに、体を揺らしていた。 この男のSEXは中毒性がある。 あたしはもう捕まったのかもしれない。
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