10 #2

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深くまで体を進めて、春野の顔中を舐めながら、突き上げる。 もう我慢がきかない。 途中で春野がくたりと果てても、止まらない。 ヨウジがどんなに春野をかわいがっていても、こうやって抱き合うのは俺だけだ。 もう秋実も、簡単には春野に近づけさせない。 今、春野に一番近いのは俺だけだ。 余韻の中で、唇を齧れば、また誘うように春野の中が蠢く。 そっと離れて、新しいゴムを手探りする。 もう1回だけ。 それから2人でゆっくり眠ろう。 春野の熱の中で、一緒に溶けながら、春野の瞳に映る自分を見る。 悪くない。 大きく息を吸って、体に力が入ったまま止まる春野。 イッたな。 追いかけるように自分を解放して、春野の上に崩れる。 暫くしてから瞼にキスをした。 「おやすみ。」 春野はもう眠っている。 体を離して後始末をする。 春野を抱きかかえてソファに運んでからシーツを替えた。 温かいタオルで春野の体を拭いてから、頭から被せて着せた俺のTシャツ。 ベットに移して上掛けをかけ、シャワーに行く。 俺が隣に入っても、春野が目を醒ます気配もなく。 抱え込むように腕を回して。耳に鼻を近づける。 そのまま、何かを考える間もなく、眠りに落ちた。
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