19人が本棚に入れています
本棚に追加
ハルちゃん、大人になったんだな。
ようちゃんは、悲しいよ。
娘を嫁に出した父親な気分だ。
「ハルさん、そろそろ時間ですよ。」
カズに言われて、今度はハルの顔がムンクになる。
「ハイ。」
カズシには逆らえないハルが、項垂れて立ち上がる。
「ほら、これ車の中で飲みな。」
水を持たせて、ハルを見送った。
残ったテツが、複雑な顔をしている。
「ハルさんが、×××と○○○かー。」
「言うな、テツ。」
再び、父親の悲哀に浸って、俺は飲み続けた。
最初のコメントを投稿しよう!