19 #2

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春野の肌の感触が、俺を離さない。 触れられるところ全部にキスしながら、少しずつ服を剥ぎ取っていく。 「春野が嫌だって言ったらそこで止めるから。」 俺は呻きながら懇願する。 肩ひもがずれ落ちたブラジャーからこぼれる乳房。 唇に吸い付くような感触と、柔らかさ。 体から微かに春野の匂いが漂う。 春野のぎこちない動きで、俺はやっと足の怪我を思い出した。 「ごめん、春野。俺はまた自分勝手な事を。痛むんだろう?」 奥歯を噛みしめながら、体を離す。 「タツヒコ。今抱いてくれなくちゃ、あたし、さみしくて死んじゃうよ。」 心臓を射抜く言葉。 俺は心と体全部を差し出して、ひと晩中、春野を愛した。
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