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21 #2
ーーー春野ーーー
痺れているような疼きに負けて、あたしはタツヒコにお願いし続ける。
お風呂で中途半端に煽られて、あたしは止まらなくなっていた。
ベットの上、端の方で四つん這いになったあたし。
ベットの脇に立って、あたしの腰を引き寄せるタツヒコ。
「春野。自分で探せよ。」
「タツヒコ、お願い。」
そう言いながら、あたしはもう自分で動いている。
綺麗にしたはずの体は、汗と、腿にまで伝わる雫の匂いにまみれている。
タツヒコの毒がまんべんなく行き渡ったこの体。
毒がなくなれば、あたしは死ぬんだ。
どうせ死ぬのなら、体中に毒を満たして、気持ちいいまま、幸せなまま死にたい。
タツヒコ。
あたしがいらなくなったら、最後に抱いて。
抱きながらあたしを殺してね。
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