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背中のファスナーから音がする。 タツヒコの唇に咥えられたブラのストラップ。 「春野。あとでゆっくり教えるから。」 ホックが外れて、タツヒコはゆっくりと全てを下におろしていく。 「まずは夫婦らしいことをしよう。」 夫婦じゃなくても、好きなようにやってる癖に。 「まだ明るいよ。」 逃げようとした後ずさりはかえってタツヒコを助けて、着ていたものは全部足元に落ちた。 「すぐに夜になるさ。」 胸の先をタツヒコの舌先が掠めて、あたしは仰向けに倒される。 見上げたタツヒコの瞳が真っ黒であたしは諦めた。 こんな目をしている時のタツヒコは、止められないと学習済みだったから。
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