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「たとえ命が助かっても、大切な想いを失くすなんて死んだも同然だ……!そんなこと、俺は認めない!!」
「このまま何もせずに居たらエトリアの指輪からその魔力は消失し、あいな様は確実に命を失います。本当にそれでよろしいのですか?」
「お前は、どうしていつもそう大事なことに限って究極の選択ばかり迫るんだ……!」
「シャル様にとっては選択でも私にとっては答えが決まっている事です。気持ちの整理はつきました。覚悟は出来ています」
「ルイス……」
「私の短冊をお読みになったのでしょう?それならどうかお察し下さい。あいな様を救える可能性があるのなら私はそれに全てを賭けます。それに、こう思うのです。先祖エトリア様はこういう事態を想定していたから、極秘で王室関係者にリバイバルを継承されたのではないか、と。壊れた物を直すなんてのは建前で、リバイバルは元々エトリアの指輪を修復するための魔法として生み出されたものなのではないでしょうか」
ハロルドは目を見開き、あることに気付いた。
「ねえルイス。君は初めからそのつもりだったの…?」
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