10 永久(とわ)の誓い

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「あいな、お前は俺を好きになって結婚して幸せな家庭を作るんだ!夢を叶えるために短冊を書いたんだろ?こんな終わり方、許さない……!」  シャルはあいなの指に再生させたばかりのエトリアの指輪をはめた。前のように右手ではなく、今度は左手の薬指に。 「俺と結婚しろ!拒否権は認めないからな……!」  涙混じりのシャルの声。あいなは青白い顔で笑いかけた。シャルに嫌われていなかった。それが分かり、気持ちがずっと穏やかになった。 「シャル、ルイス、ハロルド。今までありがとう。ずっと逃げてばっかりでごめんね」 (答えは、もうずっと前に決まっていたよ) 「あいな!」 「あいな様…!」 「嫌だよ、こんなの!」  三人の悲しげな顔をしっかり心に刻み、あいなは目を閉じた。
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