第1章 あたたかな雨

1/7
前へ
/24ページ
次へ

第1章 あたたかな雨

「ミィ…ミィ……」  普通なら,傘を打ち付ける雨音で,聞き落としてしまうほどの小さな声。  それなのに,伊葉には確かに聞こえた。  いや……聞こえてしまった。  「お願い助けて」という 小さな命の声……。
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1409人が本棚に入れています
本棚に追加