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その日の夜。
獅虎は,あの子猫たちのことを,また思い出していた。
その様子を知ってから知らずか,またライムがやってきて,獅虎の隣に陣取る。
「そういや,ライムを
もらったときも,あれくらい
小さかったかなあ」
そういうと,ライムは獅虎に背中を向けて座る。
「ああ,そうか,もうちょっと
大きかったかなあ…」
獅虎は,ライムが家に来た時って…どうだったっけ…と思いながらも,疲れて眠ってしまった。ライムは,そんな獅虎の様子を見て,横にそっと寄り添って,ゆっくりと丸くなった。
「そういえば…」
獅虎は,ライムが家に来た日のことを思い出していた。
「ライムを俺に託したのは…伊葉…だったな」
獅虎は,ライムに引き合わせてくれた小さな女の子の顔を思い出していた。
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