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※ここからはプロローグと云うかなんというか…。
第1章
しかし、彼女は死ねませんでした。
まだ彼女を必要としてくれる人が居たのです。
彼女は泣きました。
それは彼らへの感謝と罪悪感からくるものでした。
それから一ヵ月。
彼女の【しあわせ】は崩壊しました。
その頃からです。
彼女は本格的に壊れていきました。
最初に感情を捨てました。
喜び、怒り、哀しみ、楽しみ。
彼女は喜怒哀楽を捨てました。
そして空っぽになったのです。
第2章
そんな彼女に1つの転機が訪れました。
今の土地から離れ、心機一転知らない土地に移ると云うものでした。
彼女は賛成しました。
自ら支えである友を絶ったのです。
まだ彼女には人間らしい感情が残っていたのです。
しかし、彼女はそれすら要らないと捨ててしまったのでした。
彼女の周りの環境が変わりました。
第3章
彼女は多重人格になりました。
ネット上の自分、家族への自分、本当の自分。
その内、本当の自分は要らないと深く深くに追いやりました。
2人になりました。
第4章
彼女はへらへら笑うことを覚えました。
そうしたら嫌われない。学校でも彼女は笑っていました。
笑った分だけ、彼女は闇に堕ちていきました。
第5章
残った二人はどうすることも出来ませんでした。
足元に落ちた感情。
いつか彼女が取り戻しに来るだろう、と彼女たちは大切にそれを保管しました。
エピローグ
彼女は未だ堕ちたままです。
助けなどは求めてもしょうがない、と。
1人泣いています。
結局は何も変わっていなかったのです。
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