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「でもね、私は秀臣に恩がある。
彼が仕事を紹介してくれたから、こうやって私は、真っ当な社会人に戻る事ができた。
だから、彼に迷惑を掛ける恐れがある事はできるだけしたくなかったの。」
腕を組んでいたあの女性と秀臣の関係はわからない。
だけど、本物の恋人である可能性があるのなら、偽彼女の私は、その2人に近付かない方がいいと思ったのだ。
「……いい子になりすぎ。」
香織さんは私の頭をポンッと叩き、複雑な心境のままウジウジしている私に発破を掛ける。
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