心に負った深い傷

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車両連結部横の優先席付近に集まる高校生の集団。 その香りは、この先から漂ってきていた。 かつて嗅いだ時よりも香りが強い。 きっとこの香りは、そう遠くない頃に付けられたものだろう。 高校生の集団の陰から、いい香りの根源に目をやった私。 車両連結部のガラス戸に寄しかかる1人の男性。 そのすぐ横には、スタイルのいい可愛い感じの女性が寄り添っていた。 ―――えっ……、ちょっと待って……!?
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