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仕事の依頼を受けて来たのに
一体全体、これはどういう事なの?
依頼主の
該・刻刃氏が倒れてる……
私は仕事の依頼者の該・刻刃が
死んでるのかを確かめた。
助手の依代はすぐさま該・刻刃氏
の部屋から飛び出して行った。
『息はあるわ……ビックリした
けど、大変だわ!』
そうだ、電話で聞いてる限りでは
本乃さんというお手伝い兼看護師
の人が屋敷に居たはずだわ!
「本乃さん、本乃さーん」
本乃さんだと思われる
スレンダーで身長が
低い男性が来た。
てっきり女性だと思っていた。
「どうしました?
あ、ご主人様!」
本乃さんと思われる人物は
急いで該氏に駆け寄った。
私は質問した。
「貴方は本乃さんですか? 」
「はい、そうです」
「私が部屋に入った時は該氏は
倒れてました……が、息はあります」
「ああ、ご主人様がご迷惑を
お掛け致しました。
すみませんが手伝って下さい」
男なのに1人で該氏を
運べないの?
仕方ないわね~。放っても
置けないし……
私は該・刻刃氏を
寝室に運ぶのを手伝った。
「ご主人様はたまにこうした事が
あるんです。私の目がいき届かず、
大変、ご迷惑をお掛けしました」
本乃さんが私に頭を下げる。
「そうなんですか……
謝らないで下さい。私は何も
知りませんでしたし……
しかし、これでは仕事の依頼
内容がよく分からなくなりました」
「ご主人様から仕事の
依頼ですか? 」
「はい。私、こういう者です」
と【筑紫探偵事務所】
【所長・探偵】
【筑紫 のあ】
と印刷してある名刺を渡した。
「ご主人様が探偵さんに……
依頼……? 」
私は質問を始めた。
「本乃さんは該・刻刃さんの
お手伝い兼看護師さんですね? 」
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