20人が本棚に入れています
本棚に追加
下に着いた。
金属の硬い扉がある。
「これは開かないわ」
「いえ、のあさん
これは筑紫探偵事務所の
仕事です。二人で頑張って
開けてみましょう」
「横にパネルがあるわ」
「解錠は暗号式かぁ~。
これには困ったな……」
パネルにナンバーで
押しボタンがついている。
「明日まで待ちましょうか? 」
「仕方ないですね」
私達は再びステップを
登って行った。
上まで到着してレイン刑事に
体を引き上げて貰った。
依代も同じく。
「下に金属の扉がありました」
「そう、しかも解錠は暗号式」
「なんだって! 」
レイン刑事が驚くと同時に
依代は何か閃いたようだ。
「あれだ! 」
「え、思い当たる事があるの? 」
「黄園のパソコンに
色々な数字が入ってた所が
あったのよ」
「流石、依代ちゃん。
じゃあ、今から調べましょう」
「部屋はこっちです。
ただ……」
「ただ? 」
「番号はいくつもありました」
「げっ、その中全部から
探す事になるのね? 」
「黄園氏のパソコンを
開いて目ぼしい番号は
全部メモしましょう」
「全部、試すしかなさそうね」
三人で黄園氏の機械だらけの
部屋へ急いで向かった。
依代は黄園氏のパソコンを
開いてキーボードにかじりつき、
操作を始めた。
数字がいっぱい書いてある
ページにたどり着いた。
「ん? あれっ、これは……」
「1から始まるのが1階の
仕掛け扉の解錠番号かしら? 」
「この館は3階立てで
地下がありました」
「て、事はこの館の地下1階から
地上3階までにカラクリ扉が
こんなに沢山あるんだ~!! 」
「それなら0から始まるのが
地下の仕掛け扉の解錠番号? 」
「とりあえず、全部メモします。
また降りたら0から始まる番号を
試してみましょう」
レイン刑事は
「また、行くのか? 」
私達は
「「勿論です」」
と答えると頷いてくれた。
「のあさん、準備OKです 」
「行くよ、依代~」
三人で再びさっきの
マジックミラーの後ろの
空間に戻った。
ステップをレイン刑事に
降ろして貰い、私達は下に降りた。
硬い金属の扉の横に付いた
パネルのボタンを0が
最初につく番号を順番に
入力していった。
カチリッ!!
「「開いたわ~!! 」」
二人で解錠された
金属の扉を開いた。
最初のコメントを投稿しよう!