謎は【銀の鍵】

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私達は驚いた。 開いた扉の先には 白装束を着た該・黄園氏 とみられる男性が横たわっていた。 近くで見ると吐血した後が あった。 依代が該・黄園氏だと思われる 男性の顔を覗き込んだ。 「間違いないです。 該・黄園氏だ……死んでます」 「上に居るレイン刑事から 警察に応援を頼まないと……」 その後は警察がわんさか来て、 該・黄園氏の遺体を運びだした。 もう、朝だ。 陽が昇る時間だ。 あとは……東京に戻ったら 得体の知れない【銀月の会】ね。 あとは会長代理の荒木 功。 該・刻刃氏は【月様】の 事も言いかけていた……。 【月様】は一体、何者なのか? 可愛くて神秘的。 長い黒髪と漆黒に染まる大きな瞳。 トロンとしたあの眼差しは…… まさか、【月様】は何か 飲まされて【銀月の会】に 居るんじゃ? そこまで考えた時に レイン刑事に呼ばれた。 「発見者の話を聞きたいそうた。 署まで同行して欲しい」 「あの、帰って急いでやる事が 新幹線に乗れる駅まで 送って貰えませんか? 」 「俺も手伝ったから大丈夫だ。 署で話を聞いてから新幹線に 乗れる駅まで送ろう」 「急ぐんです」 「署に同行して貰う」 依代が…… 「私はもう少し屋敷で 調べたい事があるんですけど~」 と言うと 「それも署で話を聞いてからだ! 」 私と依代は警察に連れて 行かれそうになった。 が、車が発進する前に 依代は一度、車を飛び出し、 屋敷の中に入って行った。 「こらッ!! 」 「直ぐ戻りますから~」 そのまま暫く時間が経ってからら 依代は戻り、車に乗り込み 私の横に座りニコッと笑った。 「依代」 「データをUBSメモリーに 移してきましたよ」 ああ、黄園氏のパソコンからね。 「じゃあ、行くぞ」 「「はぁーい」」 依代と二人なら真犯人に 近付けるような気が確実に する。 車は走り出した。 これから管轄で話……。 私は急いで東京で 一刻も早くやりたい事が あるのよ~。 (第3走者に続く)
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