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「昨日はすいませんでした」
ぺこりと頭を下げた彼女に
全力で手をブンブン振る
「アハハハ謝らないでください」
悪いのは、
強制的に誘ったあいつらだから
バレーのことも
大変ご迷惑おかけしました。
「あの、その…坊ちゃんよろしくお願いします!」
「…へ?」
坊ちゃん、…あぁ翔のことか。
彼女はほんのりと頬を赤らめさせ
一人の女の子になっていた
いきなりすぎて
びっくりしたけど
なるほど。
坊ちゃん、あんた幸せ者だね
「私は幼い頃から彼を見てきましたが、あんな楽しそうに笑う坊ちゃんは初めてです」
だから、と続ける彼女に
声を重ねる
「フフッあたしに任せて」
「俺」じゃなくて「あたし」
背中から戸惑う彼女を感じ
あたしは重い荷物を手にした
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