第4章

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長い静寂を破ったのは ほかならない涼介だった。 「よぉルナ」 何もなかったように八重歯を見せる涼介に拍子抜けした 完璧すぎる笑顔が 無理しているように感じる ちがう 涼介はこんなのじゃない ふと、抱きしめられ唇を奪われたあの光景が目に映る あたし達 またもとの関係に戻れるかな、 踏み込む勇気が出ないまま あたしも、いつも通り笑った 「旅行はどうだった?」 「まぁまぁ、かな」 「へー楽しかったって顔に書いてるけど」 「ま、まさか。涼介こそ何してたの」
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