第1章

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紅く染まった右手を無心に見つめる。 「…汚ねぇ」 ポツリと呟くと、 側にいた野次馬達は悲鳴を上げた 「なんだよあれ」 「ひとりで3人も…」 「化けもんかよ、あれは人間じゃねぇ!!」 ーーーー化けもん、か クスっと小さく笑う。 歪んだ顔が水溜りに写し出される 「ぎゃあああああああ」 「や、やめてくれ」 うずくまった3人の背中を一瞬にして蹴り上げると ピクリとも動かなくなった。 つまらない…雑魚の相手ほど無駄な喧嘩はないな フードを深く被り直し 夜のイルミネーションに目を背けた
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