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紅く染まった右手を無心に見つめる。
「…汚ねぇ」
ポツリと呟くと、
側にいた野次馬達は悲鳴を上げた
「なんだよあれ」
「ひとりで3人も…」
「化けもんかよ、あれは人間じゃねぇ!!」
ーーーー化けもん、か
クスっと小さく笑う。
歪んだ顔が水溜りに写し出される
「ぎゃあああああああ」
「や、やめてくれ」
うずくまった3人の背中を一瞬にして蹴り上げると
ピクリとも動かなくなった。
つまらない…雑魚の相手ほど無駄な喧嘩はないな
フードを深く被り直し
夜のイルミネーションに目を背けた
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