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「そう。まぁ、結局マナミがグイグイ来るもんだから、アイツ怒って出て行っちゃって‥‥ククッ」
荒々しい性格だけど
意外にも、繊細なんだな‥‥うん、意外。
「その時はシュークリームを手土産にすぐ帰って来たんだ」
しかも、何故かこれがきっかけで
マナミと仲良くなってるしさ‥‥驚いた所じゃなかったよ、と苦笑する翔。
「ちょっと気難しい所もあるけど、人一倍仲間思いなアイツをどうか、嫌わないでやって。」
「当たり前だよ!そりゃムカつく事もあるし、煩いし、ウザイけど‥‥優也を嫌った事は1度もないよ」
ぶはっと思わず吹き出して
安心したように胸をなで下ろした翔は
また少しだけ、悲しい顔をした。
「‥‥今回はどうだろうね」
そんな言葉を残して
先に歩き出そうとした翔の肩をガシッと掴む
「あたしが連れ戻してくる」
翔とマオがポカーンとしたまま
あたしの顔をじっくりと見た。
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