第七章 キスマヨ要塞戦

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 マケンガ大佐の目をじっと見る。嘘や偽りを語るようなものではない、浮わついた理想だけを追うわけでもない。 「苦労に見あわない結果ばかりで落胆するなよ。俺の参謀に列ねる、以後は適切な助言を行え」 「ありがとうございます」  ここに来て部員が増えた、それも大佐が。だが参謀なのでロマノフスキー大佐のラインには入らなかった。 「ルワンダに移るまでは戦争状態だぞマリー少佐。エーン少佐、ンダガグ族に水路警護を要請しろ」 「はい、閣下」 「重傷者をマルカの病院に、応援の医者とベッドの確保だ。サルミエ大尉、手配を」 「お任せください」  レティシアに向き直りルワンダ兵の扱いを尋ねる。 「ルワンダ軍のことは?」 「んなこた事後で構わないよ、死んでも気にするな、大統領も本人等も承知だ」 「そうか」  エスコーラについては島が口だしすべきことではない。残るは海上警備行動についてだ。 「こうまで派手にやらかしたんだ、今ごろ俺は国際指名手配犯だろうな」  種類はともかくとして、確かにあちこちの情報機関にA級の危険人物として名前が上がっていた。
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