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師団の攻撃であっても守りきれるような防備と信じている。実際激戦になっても三百も兵力があれば陥落はしないだろう、それだけ守りに有利な場所なのだ。だからと戦闘以外で価値があるかといえば疑問だが。
暫し大きな音と揺れが収まらない、だがマリー少佐から増援を求めるような連絡も無い。武器弾薬は戦争を行えるほど抱えている、全力で戦っても数日は継戦可能だ。
「船団が接近しています、その数……五十!」
「水上タクシーが到着だ」
「小官が交通整理しておきますのでごゆっくり」
笑みを絶やさずにロマノフスキー大佐は、副官のブッフバルト大尉を連れて通信室を出て行った。ヘッドセットをかけてあちこちの通信を拾う、特に問題が発生しているヶ所は無かった。
――最早俺は現場に必要ないな。成長に満足するべきか、居場所を無くした自分を哀れむべきか。
「お前は最近辛気臭い」
レティシアに心中を見抜かれて苦笑いする。
「そうだな、悪かった。ルワンダに着いたら大宴会を開こうじゃないか」
飲み放題で食べ放題、参加は自由で。
「ふん。そうやって思いつきを実現させとけ」
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