第八章 コンゴの部族民

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◇  島はがっちりと握手をした。このようにして無事マルカに立っていられるのも、彼を始めとして様々な助力があったからだ。 「シャティガドゥド委員長、数々の協力に感謝します」 「友人が無事で安心したよ」  隣に居る彼女が約束を思い出す、最後まで裏切らなかった彼に筋を通した。 「改めて、レティシア・レヴァンティン・島だ。クズ共ばかりのこのくそったれな世界で、こいつの友人は貴重だ」  シャティガドゥドは微笑む、なるほど彼女は島の妻だと。 「彼こそこの世の中に必要で貴重な人物。ソマリアだけでなく、多くがそれを理解していない。いずれ皆が知るでしょう」 「怪我人をお願いします」  ソマリアの官憲がやって来て拘束する可能性があった、だが彼ははっきりと頷く。 「マルカは彼らを確実に保護するでしょう。マルカは信用を武器にすると誓いました、この大地と海に」 「いずれお礼をさせていただきます」 「ではマルカの宣伝を期待しておきましょう。それが最大の返礼で」  難しい内容だったが島はそれを受け入れた。そうすることで信義に応えたいと思ったからだ。
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