第九章 ルワンダの星

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◇  ンダガグ族から武装供与を受けた一団は、ゴマ市南へ上陸。そこから国連のキャンプを北に見てルワンダへ歩みを進める。が、騒ぎを知った仇敵が行かせまいと仕掛けてくる。  ブカヴの覇権を争い破れたンクンダ将軍。彼がM23が抜けたことで生まれた空白を占め、島を待ち伏せていたのだ。 「こういう人気ぶりは御免だね」 「お前の器量の問題だろ、挑戦されたなら返り討ちにしてやんな」 「まあ負けてやるつもりはないさ」  軽装甲車両に腰掛けた二人が待ち伏せ報告に軽口を叩く。ただルワンダに行くだけなのに、こうも四苦八苦させられるとは、島の想像を少しばかり越えていた。 「マリー少佐、丁重におもてなししてやれ」 「はいボス。ンダガグ族兵はどうします?」 「トゥツァ少佐、マリー少佐の補佐に入れ。クァトロ兵と共にンクンダ軍を退けろ」 「ダコール!」  同格だが指揮下に入ることを全く嫌がることはない、島の直接命令なのと相手がマリー少佐だからだった。 「ラズロウ! ルワンダ兵を前面に、エスコーラも支援にまわんな」 「シ ドン・レイナ」
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