第九章 ルワンダの星

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「そろそろお暇しようか」  東へ移動を命じようとすると通信が入る。それは早口のポルトガル語だった。 「キャンプ北の不明集団、手を貸して欲しい」  レティシアが無線を手にした、ポルトガル語がここで聞けるとは思ってもいなかったが。 「あんたは誰だ」 「当キャンプの団長、ドス・モラエス中将。突然で混乱している、援護を」  一旦無線をオフにして隣に座って居る島に問いかける。 「で、どうするよ?」 「俺が犯人だからな、頼まれたなら戦うさ」 「そうか」再度無線をオンにする「こちらはキャトルエトワールだ、要請を受諾する。高いツケだよ覚えときな!」  ほらよ、レティシアが無線を軽く放ってくる。それを笑顔で受け取った。 「司令官イーリヤだ、これより全軍で国連軍を援護する、戦闘再開!」  座って控えていた部隊が銃を構えて整列する。北側から時計回りでンクンダ軍の側面を衝く。正面に熱中していたせいでもろに腹をえぐられる。 「火力を集中、距離をとれ!」  支援に徹することで味方の被害を極力抑えようとする、巻き込まれた国連軍が貧乏くじを引かされた。
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