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二級民兵なのだろうか、いくら劣勢になっても撤退が許されない。次第に攻撃している方が気分が悪くなってきた。
「人命の軽さはアフリカ隋一だな」
渋い表情の島だが戦闘を停止させはしない、相手が止めるまで攻撃するのは常識だ。ラズロウは平気だがマリー少佐は胸が苦しかった。
「ボス、まだ継続でしょうか?」
「お前はどうしたいんだ」
「……」
明確な返答は無かった、だがそろそろ潮時だろう。国連のキャンプも混乱を抜け出したように見えた。
「レティア、すまないが殿をそちらで頼む」
「ふん、坊やはまだ日陰を歩くのが怖いようだね。いいさ。ラズロウ、お前が殿だよ!」
「シ ドン・レイナ」
年季が違う、歩んできた道が。何もそれは悪いことではない、適性の問題でしかないのだ。
「マリー少佐、離脱だ。お前が先頭を行け」
「……申し訳ありません」
「謝ることではない、お前はよくやったさ。それは俺が認める」
「はい……隊列を整え離脱するぞ!」
黒い軍服の集団が東へ向かってゆく、全体が徐々にキャンプを離れる。国連軍もそれを引きとめはしなかった。
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