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『――そこお前に貸す。じゃあ、おやすみっ!』
いくつかの失態をした俺の顔を見たくないのか、アイツはサッサと寝てしまった。そしてしばらくして聞こえてきたイビキ。
寝付きのいいやつだな。
呆気にとられながらも思わず苦笑しベッドへ起き上がる。そして無意識にため息をつく。
少し考えた後、毛布を畳みソファーに近づき毛布を少しだけずらしアイツの寝顔を見る。
少し開いた口に日焼けした肌。少し乾き気味の唇。
毛布を抱えている腕は筋肉質でやはり綺麗に日焼けしていて、昔のやんちゃしてた時の傷か、古い傷があった。
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