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しかし俺は男。
キュン死はしないし瞳を閉じたりもしない。
……がそれ寸前の状態であることは間違いなく、心の中のパニックが顔に出ないよう必死に耐える。
「な、なんだ……よ」
「この間……」
その言葉に血の気が引いた。
きっと顔は真っ青真になっていただろうけど、数センチ先にあるワイルドイケメンに見つめられ視線を逸らす事ができない。
「こ、この間……って……」
焦りながら聞き返すとそのイケメンは更に笑顔になり、空いている方の手でおもむろに俺の唇を触った。
その行為に今度は顔から火が吹くように熱くなる。
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