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「やめ……」
「お前キス魔なの?」
精一杯の抵抗の言葉に被せ聞こえたその言葉に心臓が早鐘のように打ち始めた。
「酔うと構わず誰にでもキスするタイプ?」
唇を触りながら「それとも彼女と間違ったのか?」と続ける。
「それとも……」
ハジメは一旦言葉を切り唇を触る指を止めた。
「俺に興味があるとか?」
図星を付かれ心臓が止まる気がした。
必死に隠していた秘密。コイツだけには知られたくない秘密。
冷や汗が出ている手をぐっと握る。
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