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しかしまたしても簡単に避けられたうえ、殴りかかった勢いが止まらず避けた千寛の脇の地面へ体を打ち付けた。
「っクソ!」
「戻ってこいよ」
地面へ倒れ込んだ俺にそれだけいって千寛は帰っていった。
自分には無関心の両親。その両親の愛情を一身に受けすくすくと育っていく弟。
寂しさと嫉妬。怒りと悔しさ。
そんな感情が心の中でぐちゃぐちゃになり沸き上がってきた。
気づくと込み上げてきたものが涙となり頬を濡らしていた。
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