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st.1
ばたん・・・
シキは家に帰るなり、無言のままベッドに倒れ込んだ。
仕事が多忙な時期となり、かれこれ34時間ほど働きづめで合間に仮眠しかとれていなかったのだ。
年とったな・・・
心の中で呟き、一瞬で意識を手放した。
明日は唯一の楽しみのジムの日。
この休みをとる為に働いた。
シキは強力な睡魔に叩きのめされ、次に目を覚ました時、ぐるぐると天井が回っていた。
酷い吐き気と悪寒がし、頭痛もする。
風邪・・・か?
まったく体が言うことがきかず、まるで意識と体が切り離されたような気分だった。
ジム・・・いかなきゃ
時間は分からなかったが、焦る気持ちが余計に体を鈍らせ、動けなくなった。
「ハンさん・・・・。」
ごめんなさい
そうか細く声をだすと、強制的に再び意識は切られた。
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