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マダム原は二回手を打ち、従業員たちの注目を集めさせた。
「みんな、突然なんだけど、
彼女、雑誌のモニターしてくる方で、
私たちの仕事振りを見ながら、記者モニターの方よ」
ちらっと、横目で確認すると……
「今、癒しの間空いているわね。
ラッキーよ。
では、伊田さん、お願いしてもいいかしら」
伊田と呼ばれた女性は茶色い髪を一つ束ねた頭を
ゆっくりとうなづいた。
白い花とパステル調のキレイな貝を一面に散らばした部屋に通される。
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