有頂天に見る星空

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…とにかく、サトラレの気持ちをもっと強くしないと… 八月三日、天気快晴。 みや は、一言で言うと見栄っぱりな性格。わりと何でもそつなくこなし、時々自意識過剰気味。 めぐさんは、かなり人なつっこい。話しかければ、誰とでも仲良く会話する。素のままなんだろうか…。 サトラレがもっと追詰まるように、次の策を練ってみた。めぐさんに、サトラレを意識させ様子を観察する。 僕は さちこさんをつかまえるとそれとなく話をふってみた。 「みや と めぐさん、ここんとこ仲良くない?」 「ああ、でもめぐは何とも思ってないみたいよ。」 「おかむらがさ、二人のこと意識しちゃって、なんか固いんだよな。」 「え!おかむらくんて、めぐのこと…!?」 深くうなづいておいた。 「頼むから、誰にも言わないでな。」 …仕込は上々…結果はどうなるか…わかりきっている… ちば が荷物を持ってトラックに向かっていたところを引き留めた。 「ちば、みやがさぼって、めぐさんにちょっかいかけてるよ。」 ちばは、お坊っちゃま風の品行方正タイプ。荷物をトラックに乗せた後、みやをつかまえに行った…。 今度はぐしけんを、トラックの運転席でつかまえる。 「なあ、さっき さちこさんに聞いたんだけどさ、あのめぐさんて、結構遊び人なんだってよ。」 ぐしけんは、サトラレの兄貴分であり、そしてかなりの噂好き…。尾ひれはひれをつけるタイプ。 …さて、準備は整った…サトラレくん、見事自立できるかな… 二台が配達に出て行った午後、急ぎの配達もなく僕は、倉庫裏で癒しのひとときを過ごしていた。その時、倉庫内から何かを運び込む音がして、僕は気になり表へ回る。 そこには、イチコさんが納品に来ていた。 「…このあいだは、花火誘ってくれて、ありがとうね。」 重そうに野菜の入った箱を運び込みながら、イチコさんはそう言った。 「…手伝うよ。」 そうして、野菜の積み卸しをしばらく手伝った。 …何だかこの人には、同じような物を感じる…なんだろう、あまり快くない…
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