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…足が無いんだよな…
夜。
皆には、口が腫れているから今日は飲み会参加できないと告げ、建物をこっそりと抜け出す。
駐車場のトラックは、鍵を店内の保管庫にしまってあるため、使えない。
…そうだ…
倉庫裏でしばらく待っていると、車の音が聞こえて来た。
バタンとドアの閉まる音。
イチコさんが、猫を見にやってきた。
「あら、こんばんは。」
「イチコさん、こんばんわ。」
そっとイチコさんの横をすり抜け、彼女のミニクーパに乗り込む。
「ちょっと借りるよ。」
イチコさんが何か言っているようだったが、かまわずキーを回し、走り出す僕。
…さて、どうするか…
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