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作戦を考えついた一徳は、
「ナベ、明日の夜は何も無いな」
「はい。もしかして?」
「そう、また仕掛けるぞ」
「危険です!」
「今度は、一般市民だ。大丈夫!」
「それで、どうするんですか」
一徳の作戦は、
先ず、アフターケアと大森病院を目立つように張り込む。
そして、一徳が大森宅の斎藤みどりに、院長宛ての手紙を渡す。
待ち合わせ場所は、平川の殺害現場にした。
そこに来た人物を生捕りにするという作戦だった。
「アフターケアの封筒手に入れてくれないかな、渡辺」
「手に入れますが、張り込みとなると課長の・・・」
「田上には、連絡しておく。頼むな渡辺」
「はい。早速、準備します」
渡辺が急ぎ足で、寺から出て行った。
一徳は、田上に電話をした。
少しして、渡辺が戻って来た。
「封筒、手に入れて来ました。あと、課長から張り込みの指示、出ましたので張り込み行きます」
「おーう。しっかりな」
渡辺は、急いで現場に向かった。
それを見送りながら一徳は、
「よーし。こっちも準備するか」
封筒の中に紙を入れ、出掛ける準備をした。
「行ってくるから。留守番頼むな」
車に乗り込み、大森宅へ向かった。
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